ウィル・スミス

LAD(2019-)
通算成績 722試合 .264 661安打 128本塁打 442打点 12盗塁 fWAR22.4
獲得タイトル:特になし
2025年 110試合 .296 107安打 17本塁打 61打点 2盗塁 fWAR4.1
球界屈指の強打のキャッチャー
現役選手の中ではおそらくトップ3、ナ・リーグのキャッチャーではNo.1の打力を誇るドジャースの司令塔。
スミスは正捕手の座を射止めた2021年から毎年、打率.250、20本塁打前後をマークしており、「パワーは十分だが、アベレージをもう少し残せたら、もっと良いキャッチャーになれる」という印象。
10年総額1億4000万ドルという超・大型契約2年目となる2025年は、課題とされていたアベレージ面が劇的に向上。前半戦を終えた時点ではリーグトップとなる打率.323をマークし、大谷と共にドジャース打線を牽引。
しかし、後半戦に入ると疲れからか打率.237と打撃不振に陥り、9月3日のパイレーツ戦で右手にファウルチップを受け、骨挫傷を負いDL入り。
ポストシーズンにはどうにか間に合ったが、レギュラーシーズンでは約1ヶ月の欠場が響き規定打席には到達できず。それでもシーズン打率.296は実質リーグ3位の好成績であり、チームトップの数字。また、OPSも.910とキャリアハイを大幅に更新し、バッティング面では両リーグのキャッチャーの中でも頭一つ抜けている存在になった。
ディフェンス面では、CS Above Avgという盗塁阻止に関する指標でMLB上位13%に入るなど、強肩は健在。一方で、フレーミングは相変わらず球界ワーストクラスで、リード面も苦言を呈される場面が目立った。
個人的にはキャッチャーとしては、ラッシングが独り立ちするまでのあと3年、その後は打力を活かしてフリーマンの後釜としてファーストにコンバートするというのが既定路線になりそうな気がしている。




査定に関して
広角打法

スミスは画像のように逆方向にも長打をしっかり打てるイメージ。
代打◯・サヨナラ男
8月31日のダイヤモンドバックス戦で代打サヨナラ本塁打を記録。スミスはこれで通算4度目の代打サヨナラ本塁打を放っており、これはMLB歴代2位の大記録。
対変化球◯
2025年はこれまでさっぱりだった変化球への対応も良くなり、特にスライダーに対してはRun Value+11と当たっていた。
選球眼
2025年はBB%がMLB上位4%に入るなど、選球眼も飛躍的に向上。出塁率も.404と圧巻の数字を残した。
Nishiのこぼれ話
ワールドシリーズに関する謎記録の一つに、2021年からウィル・スミスという名の選手が4年連続でチャンピオンリングを手にしているというものがある。
2021年から23年まではリリーフ左腕のウィル・スミスが異なる3球団でワールドシリーズ制覇を経験し、24年は今回作成したキャッチャーのスミスが世界一を経験。
2025年もキャッチャーのスミスのワールドシリーズ出場は決まっており、この謎記録が更新されるのかにも注目したいところだ。