アンディ・パヘス

LAD(2024-)
通算成績 272試合 .262 258安打 40本塁打 132打点 15盗塁 fWAR5.3
獲得タイトル:特になし
2025年 156試合 .272 158安打 27本塁打 86打点 14盗塁 fWAR4.0
ドジャース唯一のスタメン若手野手
大谷、フリーマンを筆頭に30歳を過ぎたベテラン野手が多いドジャース。そんな高齢化著しいスタメンメンバーの中で唯一の20代がアンディ・パヘスだ。
パヘスは送球スピードが160キロを超えたこともあるキャノンアームが魅力の外野手。メジャー1年目の2024年は対左打率.357と左キラーとしてベテランひしめくドジャース打線に割り込み、センターのレギュラー格に昇格。
メジャー2年目の2025年はベッツやヘルナンデスらベテラン勢が調子を落とす中、パヘスは開幕からホームランを連発し、前半戦を終えた時点で17本塁打、OPS.804の好成績をマーク。
パヘスは好不調の波がやや激しく、後半戦は打撃不振に陥り、下位打線に降格されることもあったが、それでもホームランはコンスタントに出続け、チーム2位の27本塁打という素晴らしい成績でシーズンを終えた。
アウトマンを筆頭になかなか若手有望株が育たないドジャースにしては珍しく、パヘスはセンターの不動のレギュラーに完全に定着し、今後のドジャースのコアメンバーになることはほぼ間違いないだろう。




査定に関して
守備B・捕球F・エラー
パヘスの外野守備はOAA+11、DRS+8と指標上では名手の域。しかし、よくよく実態を見てみると、一番メインで就いていたセンター守備ではDRSマイナス1と微妙な数字で、実際はこれらの数字の大半はライトで稼いだもの。
テオスカー・ヘルナンデスと契約している関係で、ライトをなかなか守らせにくいが、実際にはライトが適役。
また、パヘスは前半戦に佐々木朗希が打たれたあわやホームランという打球を何度も掴んだシーンから、キャッチングが上手そうに見えるが、実際には11失策(そのうち6回が捕球ミス)とむしろポロポロボールをこぼしてしまっている。
プルヒッター

パヘスは基本的に引っ張り傾向が強いバッターで、2025年はライト方向への本塁打がゼロという結果に。
初球◯
パヘスは初球から思いっきりスイングしてくるタイプのバッター。
2025年は初球打率.394、9本塁打、OPS1.126の好成績を残していた。
Nishiのひとりごと
ポストシーズンを見ていて感じたのは、ドジャース野手陣の高齢化。
パヘス以外の8人は30歳以上というのは、なかなかに深刻で、フリーマンやヘルナンデスの衰えが顕著になり*1、大谷、ベッツ、スミスら30代前半組のピークが終わるであろう2027年以降にスムーズに若手と世代交代できなければ、暗黒時代を迎えてしまう可能性も高そう。
*1:一応、ヘルナンデスの契約は2027年で終わる模様