アレハンドロ・カーク

TOR(2020-)
通算成績 564試合 .268 489安打 51本塁打 263打点 1盗塁 fWAR14.8
獲得タイトル:シルバースラッガー賞1回
2025年 130試合 .282 127安打 15本塁打 76打点 1盗塁 fWAR4.7
フレーミング・アーティスト
身長170センチ、体重120キロオーバーと野球選手とは思えないあんこ型の体型ながら、攻守にわたってハイレベルな成績を残すブルージェイズの正捕手。
カークはその体型から入団時の評価は決して高くはなかったが、マイナーで順調に成長し、2019年にはトッププロスペクトランキングで全体29位にランクイン。
メジャー3年目の2022年にはブルージェイズの正捕手に定着し、打率.285、14本塁打と“打てる”キャッチャーとして大ブレイク。オフにはシルバースラッガー賞にも輝いた。
2023年からは2シーズン連続で打率.250台とバッティング面は低調だったが、圧倒的なフレーミングを買われて、2025年開幕前に5年総額5800万ドルでブルージェイズと契約延長。
2025年は打率.282、15本塁打とバッティング面が2022年並みに復調。
同年のブルージェイズは開幕前の時点では、地区優勝争いは厳しいと言われていたが、蓋を開けてみればリーグトップクラスの打力でヤンキースと熾烈な首位争いに。最終的に9月28日のレイズ戦でカークがグランドスラム含む2本塁打と大暴れし、10年ぶりとなる地区優勝に貢献した。



査定に関して
走力G
ぽっちゃり体型から想像できるように、カークのスプリントスピードはMLBでもワーストクラス。そんなカークだが、2025年8月15日のレンジャーズ戦でキャリア初の盗塁をマークし、話題になった。
キャッチャーB
カークはMLB最高クラスのフレーミングの技術を誇り、2022年から4シーズン連続でプラス7以上をマーク。
2025年はスタットキャストのBlocks Above AvgでMLBトップの数字をマークし、フレーミングも自己ベストとなるプラス16をマーク。これはジャイアンツのパトリック・ベイリーに次ぐMLB2位の数字だった。
粘り打ち
カークは見た目とは裏腹にとにかく柔軟なバッティングで知られ、2025年のK%はMLB上位5%と最も空振りしないバッターのひとりだった。また、2025年はフルカウントで打率.314、ツーストライクに追い込まれた場面でも打率.270と圧巻の数字を残している。