ホセ・ベリオス

MIN(2016-2021)-TOR(2021-)
通算成績 275登板 108勝82敗 防御率4.08 1481奪三振 fWAR21.1
獲得タイトル:ゴールドグラブ賞1回
2025年 32登板 16勝11敗 防御率3.60 153奪三振 fWAR1.1
La Makina
プエルトリコ出身投手としては歴代4位、現役選手としてはトップの108勝をマークしている先発右腕。
ベリオスは速球のスピードはずば抜けて速いわけではないが、鋭く曲がるパワーカーブ(スタットキャストではスラーブ)を武器に試合をしっかりつくり、メジャー2年目の2017年にツインズの先発ローテーションに定着し、アービン・サンタナに次ぐチーム2位の14勝をマーク。
2018年からは2シーズン連続で二桁勝利&190イニング以上をクリアし、ヨハン・サンタナ以降これといった絶対的なエース不在に苦しんだツインズとしては待望のエース誕生となった。
ベリオスの好投むなしく、ツインズはなかなか勝ちきれず、2021年のトレードデッドラインでは、チームの再建に伴い、コンテンダーのブルージェイズに移籍。2021年オフにはブルージェイズの投手としては歴代最高額となる7年総額1億3100万ドルで契約延長を結んでいる。
大型契約1年目の2022年はリーグワーストの被打率.288、OPS.804と打ち込まれ、防御率5.23と大炎上。
それでもさすがの調整力で2023年以降は、ツインズ時代の投球をとり戻り、2024年にはチームトップの16勝をマーク。短縮シーズンを除いて7年連続での二桁勝利という快挙を成し遂げた。
2025年もゴーズマン、バシットとともに先発ローテーションを守り、9月には8シーズン連続となる規定投球回に到達。二桁勝利も十分狙える位置にいたものの、9月25日に右肘の炎症でキャリア初となる故障者リスト入り。
ベリオスは前半戦の平均球速が150キロ台だったが、後半戦に入ってからは140キロ台後半にまで落ち込んでおり、右肘の状態はあまり芳しくないものと思われる。ワールドシリーズでも登板はなく、場合によってはトミー・ジョン手術となってしまう可能性も。
ベリオスは前述の通り、プエルトリコ出身の投手としては現役最多勝を挙げており、WBCでも2013年から3大会連続で出場。プエルトリコは打撃陣は揃っているものの、投手陣は毎年微妙という評価で、大黒柱のベリオスが2026年大会に出れないとなると大きなダメージになりそうだ。
球種はツーシーム、スラーブ、チェンジアップ。
決め球のスラーブは2024年も被打率.188と威力はバツグン。また、ベリオスはカッターも投球レパートリーに加えているが、2024年は投球割合が3%にとどまったためオミット。



査定に関して
打球反応◯
ベリオスはフィールディングにも定評があり、2023年にはゴールドグラブ賞のタイトルに輝いている。
一発
ベリオスは球威不足から一発を浴びることが多く、2024年は31飛翔。被本塁打率も1.4と危険水域を超えていた。
そのため、FIPは毎年イマイチで、2024年は防御率よりも1点以上高い4.72という数字が出てしまっていた。
Nishiのこぼれ話
ベリオスの奥さんはエル、マーゴことハビアー・バエズの奥さんの妹にあたり、バエズとは義理の兄弟という関係だ。