ニック・カーツ

ATS(2025-)
2025年 117試合 .290 122安打 36本塁打 86打点 2盗塁 fWAR4.6
獲得タイトル:シルバースラッガー賞1回、新人王
Big Amish
アスレティクスの野手としては2001年のジオンビ以来、24年ぶりとなるシルバースラッガー賞ファースト部門に輝いた怪物スラッガー。
カーツはウェイクフォレスト大学時代から次代の最強スラッガー候補として注目を集めたプロスペクト。2024年ドラフトでは全体4位でアスレティックスに入団した。
2025年はマイナーを経験させ、本格デビューは2025年シーズン終盤ないし、2026年と思われていたが、カーツはマイナーを早々に卒業し、4月23日にメジャーデビュー。
カーツは6月までに12本塁打を放つなど、長距離砲として頭角をあらわしつつあったが、その時点では同僚のジェイコブ・ウィリアムズが3割台をマークしており、新人王争いでもジェイコブ優勢という評価。
そんなカーツを巡る風向きが一気に変わったのは、7月25日のアストロズ戦。
この試合でカーツは6打数6安打4本塁打とアストロズファンの筆者にとっては目を背きたくなるような脅威的な爆発力を発揮。
ルーキーで1試合4本塁打というのは当然、カーツが初めてのことであり、1試合19塁打もショーン・グリーンに並ぶMLB記録となった。
7月の覚醒以降もホームランのペースは落ちることはなく、後半戦59試合で19本塁打、シーズンを通してルーキーとしては両リーグぶっちぎりでトップとなる36本塁打をマークし、オフにはシルバースラッガー賞に加え、満票で新人王に輝いた。




査定に関して
対左G
カーツは右投手に対して打率.336、OPS1.153とよく当たっていた一方、左投手に対しては打率.197、OPS.685と大苦戦。
広角打法

画像のようにカーツは逆方向にも長打を打てる広角砲。なお、メジャーでいわゆる広角砲と言われる選手であっても、通常逆方向に8本前後というのが実態だが、カーツは逆方向に15本もアーチを放っており、これほど広角に打てるのはなかなかにレアな存在だ。
初球◯
初球打率は.436、OPS1.399、ゼロストライク打率に至っては打率.486、OPS1.651と実績のあるレジェンド選手なら一球入魂をつけてもいいレベル。
ローボールヒッター

画像のように得意コースは真ん中低め。
サヨナラ男
6月16日のアストロズ戦でアブレイユからサヨナラツーランを記録。その時の推定飛距離は477フィートで、これはアスレティックスのサヨナラ弾としては歴代最長の1本になるのだとか。
扇風機
最強打者カーツの現時点での唯一の欠点は、三振が非常に多いこと。
2025年は117試合で151三振、フルシーズン換算では200越えのペースで三振しており、K%もMLBワーストクラスだった。
Nishiのこぼれ話
MLBではPPI(プロスペクト・プロモーション・インセンティブ)という開幕前の時点でトッププロスペクトランキング100位以内かつ、サービスタイム60日以下の選手を開幕から起用し、その選手が新人王など主要タイトルを獲得できた場合、その球団に追加のドラフト指名権を付与するという制度が存在する。
カーツは新人王に輝いたため、一見その対象となりそうだが、開幕時はマイナーにいたため、その対象とならず、アスレティックスは追加の指名権を得られなかった。
また、カーツ本人は新人王に輝いたため、FAまでのサービスタイムが1年短縮され、最短で2030年オフにFA市場に出ることが可能になっており、資金面の観点から、FAで選手を繋ぎ止めることが困難なアスレティックスフロントとしては手痛い結果になってしまった。