今井達也

西武(2017-2025)-HOU(2026-)
NPB通算成績 159登板 58勝45敗 防御率3.15 907奪三振
NPB獲得タイトル:最多奪三振1回
ライオンズ ロン毛軍団のエース
1月2日にアストロズと3年5400万ドルで契約合意が発表されたレオのエース。
今井はコントロールに難があるものの、150キロ後半を超えるフォーシームとスライダーのコンビネーションには定評があり、2023年からは3シーズン連続で防御率2.34以下を記録。また、2025年には5完投、リーグ最多の3完封とスタミナ面もトップクラス。
今井はかねてからメジャー志向が強いと言われており、防御率1.92とキャリアハイの成績を残した25年オフにポスティングを申請。
ポスティング当初は「ジョー・ライアンのライジングファストにスキーンズのような多彩な変化球、イエサベージのような逆スライダー」と笑っちゃうくらいに褒め称える記者が現れるほどの高評価。契約規模は最低1億ドルと言われていたが、蓋を開けてみればその半分程度の5400万ドルに着地した。
今井の評価があまり上がらなかった原因は、シンプルに今のNPBが超のつく打低で、防御率などのスタッツが当てにならないことや、山本と違い今井がエースとして活躍していたのは実質3シーズンだけであり、うち2シーズンはリーグ最多のフォアボールを与えてしまうなど制球に不安が大きいことが考えられる。
とはいえ、この契約には毎年オプトアウト権が含まれており、今井がメジャーで25年の山本や23年の千賀クラスのピッチングができれば26年オフに1億ドルを超える超大型契約を結べる可能性もあり、今井サイドからすれば悪くない条件と思われる。
また、アストロズフロントとしても、先発投手の市場価格が高騰する中、エース級のポテンシャルを秘めた今井を実質単年1800万ドルで獲得でき、最大でも3年契約なので、今井が微妙に終わってもリスクは最小限というナイスな内容。
大きく割を食ったのはライオンズ。ライオンズはおそらく今井マネーをあてに桑原らの補強を行なっていたが、今井が1年目でオプトアウトしてしまうとポスティングフィーは5億円弱であり、なんなら桑原補強資金さえペイできない可能性も出てきてしまった。
なお、FanGraphsの成績予想では26先発で8勝、防御率4.29とやや厳し目な数字が出ており、アストロズファンの筆者としては、どうにか微妙に低い前評判を覆してもらい、あわよくばブラウンとのダブルエースでチームをポストシーズンに導いてほしいところ。
球種はVスライダー、SFF、サークルチェンジ。
決め球のスライダーは被打率.179と威力抜群。また、今井は山本ら多くの日本人投手とは異なりチェンジアップを武器にするピッチャー。25年シーズン後半からはバルカンチェンジも新たに習得しており、個人的にはこちらのボールがメジャーでは猛威をふるいそうだと考えている。



査定に関して
奪三振
25年はタイトルには縁がなかったものの奪三振率9.79と高水準。MLBでも縦スライダーが決まれば200奪三振の大台にも届きそうだ。
ナチュラルシュート
今井のフォーシームはいわゆる伸びシュート系。米メディアでは伸びシュート系の代表格であるジョー・ライアンとの類似点(アームアングルなど)を指摘しており、球速が速い今井はライアンの上位互換になり得る可能性もゼロではない。
荒れ球・四球
25年の与四球率は2.47一見すると悪くない数字だが、BB%は7%と実は平均レベル。FanGraphsでも26年の与四球率は3.6と低く見積もっており、メジャー球への対応を考えると1年目は相当に荒れそうである。
Nishiのひとりごと
今井の加入でアストロズの先発陣はブラウン、今井、バローズ、ハビアー、ワイス、マッカラーズ、アリゲッティとまずまずのメンバーに。26年もア・リーグ東地区の首位争いに食い込めそうだ。