陳偉殷(チェン・ウェイン)

中日(2004-2011)-BAL(2012-2015)-MIA(2016-2019)-ロッテ(2020)-阪神(2021-2022)
MLB通算成績 219登板 59勝51敗 防御率4.18 846奪三振 3ホールド fWAR11.5
獲得タイトル:特になし
2015年 31登板 11勝8敗 防御率3.34 153奪三振 fWAR2.8
台湾最強のサウスポー
しなやかで球持ちの良いフォームから繰り出される速球を武器に数多の打者を手玉にとった台湾出身のサウスポー。
ドラゴンズ入団当初は、左肘の故障に苦しんだが、2008年に先発ローテーション入りを果たすと、2009年にはリーグトップの防御率1.54と左のエースとして大ブレイク。
チェンはかねてからメジャー挑戦を志望しており、2011年オフにオリオールズと3年総額1200万ドルでメジャー契約。
オリオールズでは1年目から先発ローテーションの一角としてフル回転。2012年はチームトップの12勝、防御率4.02とルーキーとしては上出来の成績を残し、新人王投票でも4位に選ばれた。
ドラゴンズ時代のチェンは2009年に最優秀防御率のタイトルを獲得しながらわずか8勝、2011年も防御率2.68ながら負け越しと勝ち運に恵まれなかったが、2014年には再びチームトップの16勝、リーグ4位の勝率.727と援護に助けられ、オリオールズの17年ぶりの地区優勝に貢献した。
FAイヤーの2025年も先発ローテーションをしっかり守り、キャリアハイとなる防御率3.34をマーク。オフにはマーリンズと台湾出身のメジャーリーガーとしては歴代最高額となる5年総額8000万ドルの大型契約を結んだ。
チェンは2014年から3シーズン連続で与四球率1点台とコントロールに秀で、大崩れはしないと思われていたが、マーリンズ移籍後は相次ぐ故障に苦しみ、規定投球回には一度も到達できず。2019年にはリリーフに転向したが、そこでも防御率6.59と大炎上。2020年にはシーズン開始前に自由契約になってしまった。
マーリンズ退団後は、千葉ロッテマリーンズに電撃入団。ロッテでは2軍調整なしのぶっつけ本番という形で1軍に昇格し、ドラゴンズ時代同様、勝ち星には恵まれなかったが、4先発で防御率2.42の好成績をマークした。
2021年からは阪神タイガースでプレー。阪神では厚い先発ローテーションに割って入ることができず、1軍ではわずか2先発にとどまった。
チェンはプロ復帰を目指し、米独立リーグでもプレーしていたが、2024年をもって現役を退くことを表明し、25年のオープン戦でドラゴンズのユニフォームを纏いセレモニアルピッチでファンに別れを告げた。
球種はスライダー、スローカーブ、チェンジアップ。
チェンはツーシームも投げていたが、変化量が小さく、スタットキャストのムーブメントプロファイルでもフォーシームと被っているボールが多かった。



NIshiのこぼれ話
チェンがメジャーで記録した59勝は、台湾出身のメジャーリーガーとして王建民の68勝に次ぐ、歴代2位記録。サウスポーとしてはぶっちぎりで1位の勝利数である。
関連選手:台湾出身のレジェンド右腕
王建民