エリック・ガニエ

LAD(1999-2006)-TEX(2007)-BOS(2007)-MIL(2008)
通算成績 402試合 33勝26敗 防御率3.47 718奪三振 187セーブ fWAR14.0
獲得タイトル:サイ・ヤング賞1回、最多セーブ1回
2003年 77試合 2勝3敗 防御率1.20 137奪三振 55セーブ fWAR4.7
サイ・ヤング賞に輝いた最後のクローザー
活躍したのは2002〜2004年の3シーズンと短かったが、その内容の濃さと圧倒的支配力から現在も最強クローザー候補として名前があがるリリーバー。
ガニエは2001年まで先発として起用されていたが、2002年のリリーフ転向で大ブレイク。ガニエは開幕からクローザーとして起用され、ジョン・スモルツに次ぐリーグ2位の52セーブをマーク。
そして、球史に残るピッチングを披露したのが2003年。ガニエは同年、セーブ成功率100%と驚異的な安定感を誇り、スモルツが前年に記録したナ・リーグ記録に並ぶ55セーブをマーク。
また、防御率1.20は当時のドジャースの救援投手としては1位の数字であり、FIPに至っては0.86と異次元の数字をマーク。
また、伝家の宝刀バルカンチェンジと豪速球のコンビネーションで三振の山を築き、奪三振率14.98は50イニング以上を投げた投手では、歴代1位の高さとセーブ数以外のスタッツも記録ずくめであり、オフにはリリーフ投手としては1992年のデニス・エカーズリー以来11シーズンぶりとなるサイ・ヤング賞にも輝いた。
ちなみに2003年のガニエはfWARで4.7とエース級投手に匹敵するWARを積み上げており、これは投手の分業制が明確に確立された1990年以降のクローザーとしては1位の大記録となっている。
ガニエは2004年7月に連続セーブ記録(84回)が途絶えたが、この年も45セーブ、防御率2.19と支配力は健在。
しかし、2005年以降は2度目のトミー・ジョン手術やヘルニアなど相次ぐ故障に苦しみ、2009年以降は独立リーグやマイナーでプレー。2010年に1度は現役引退を発表したが、2017年のWBCでカナダ代表として現役復帰し、ちょっとした話題になった。
ガニエは2007年にミッチェル報告書でドーピング使用疑惑を告発され、2010年にステロイドの使用を認めた。2003年の歴史的活躍も“お薬”によって作り出された可能性が高く、その点は非常に残念である。
球種はスライダー、カーブ、バルカンチェンジ。
ガニエの140キロ中盤で鋭く落ちる伝家の宝刀バルカンチェンジは画像のようにHシンカーをベースにしたオリ変で再現。



査定に関して
ドクターK
全盛期のガニエはリリーフ登板のみで3シーズン連続114三振以上を記録。2002年の奪三振率14.98は前述の通り、当時のリリーフピッチャーのMLB記録となっている。
逃げ球
2003年の被本塁打率は0.22。
威圧感
最近のMLBでは、ディアスのような絶対的クローザーがマウンドに向かう際、登場曲に合わせて特殊な演出が行われるが、そのトレンドを作った1人がエリック・ガニエである。
ガニエの演出は登場曲「ウェルカム・トゥ・ジャングル」に合わせてスコアボードに「Game Over」の文字が表示されるというもの。2003年はセーブ成功率100%だったことから、まさに言葉通り試合終了の合図となった。