アロルディス・チャップマン

キューバ国内リーグ-CIN(2010-2015)-NYY(2016)-CHC(2016)-NYY(2017-2022)-KC(2023)-TEX(2023)-PIT(2024)-BOS(2025-)
通算成績 863登板 60勝48敗 防御率2.52 1331奪三振 367セーブ 67ホールド fWAR25.5
獲得タイトル:マリアーノ・リベラ賞2回
2025年 67登板 5勝3敗 防御率1.17 85奪三振 32セーブ 4ホールド fWAR2.6
コントロールを身につけた“人類最速の男”
レッズ時代にMLB歴代最速記録となる170キロをマークした剛腕リリーバー。
チャップマンは2022年シーズン途中に成績不振と、シーズン中に入れたタトゥーが原因で感染症になるというプロ意識にかけた行為がフロントの逆鱗に触れ、クローザーの地位を剥奪。その後は、セットアッパーとしてチームを転々とした。
レッドソックスに移籍して迎えた2025年シーズンは37歳にしてクローザーに返り咲き、キャリアハイとなる防御率1.17をマーク。
チャップマンがトップリリーバーに復活できた要因はコントロールの劇的向上と、ツーシームとスプリッターをマスターしたこと。
チャップマンといえば、制球難のイメージが強く、ここ数年は与四球率が5点台と自滅する展開も目立っていた。
しかし、2025年に入ってからは正捕手のウォンとの出会いで、コーナーに投げ分けることを意識。マインドセットの変化により、前年にMLBワーストであったBB%はMLB上位26%、与四球率2.2とコントロールは劇的に改善され、有利なカウントになった割合はキャリア最高の40%に上昇。
今までは50%台にとどまっていた初球ストライク率も70%とタリク・スクーバル級の数字を残していた。
また、同年は50打席連続ノーヒット、WHIPもキャリア最高の0.70と支配力も抜群であり、オフには自身2度目のマリアーノ・リベラ賞に輝いた。
2026年も6月15日時点で防御率0.44と圧巻のピッチングを披露。一方で、レッドソックスは監督が早々に交代するなど、混迷を極めており、トレードデッドラインでコンテンダーに移籍する可能性が非常に高い。
現在、古巣のヤンキースへのトレードの噂も流れているが、チャップマンは前述の通り、クローザーを剥奪されたという嫌な思い出もあり、「自分が欲しければキャッシュマンGMはまず謝罪しろ!」と豪語している。
球種はツーシーム、スラーブ、SFF。




査定に関して
球速167キロ
37歳で迎えた2025年シーズンも豪速球は健在。最速は167キロと相変わらず圧倒的なスピードを誇っていた。全盛期のチャップマンは平均でも162キロを超えていたが、同年の平均球速は159キロと流石に160キロ連発というわけではなかった。
奪三振
2025年の奪三振率は12.47と空振りを奪う力は相変わらずトップクラス。
Nishiのこぼれ話
チャップマンは2026年6月16日現在で通算381セーブ。トレードデッドラインでコンテンダーに移籍できれば、今期中の400セーブ達成も硬そうだ。
一般的にクローザーの殿堂入りの最低ラインは400セーブ以上と考えられており、170キロ到達というインパクトや、リリーフ投手としての歴代最多奪三振*1、そして通算防御率も2.52とリベラを筆頭とする過去の殿堂入りクローザーと比べても遜色がないことを加味すれば、将来的には殿堂入りクローザーの仲間入りを果たしてもおかしくないだろう。
*1:こちらも今期中の達成が確実視されている