アンドリュー・マカッチェン

PIT(2009-2017)-SF(2018)-NYY(2018)-PHI(2019-2021)-MIL(2022)-PIT(2023-2025)-TEX(2026)
通算成績 2262試合 .271 2266安打 332本塁打 1152打点 220盗塁 fWAR52.6
獲得タイトル:MVP1回、シルバースラッガー賞4回、ゴールドグラブ賞1回、ロベルト・クレメンテ賞1回
2012年 157試合 .327 194安打 31本塁打 96打点 20盗塁 fWAR7.3
Cutch
2010年代前半を象徴する走攻守揃ったセンター。
マカッチェンの全盛期は2012年から15年までの4シーズン。マカッチェンはこの期間にfWAR28.8を稼ぎ、シルバースラッガー賞も4年連続で受賞。
球界屈指のスーパースターへのブレイクイヤーとなった2012年は7月に41安打、打率.446とメッタ打ち。1967年にロベルト・クレメンテが樹立した月間最多安打記録(39安打)を塗りかえ、月間MVPにも輝いた。
シーズンを通しても打率.327、31本塁打、96打点と主要スタッツで軒並みキャリアハイを記録。また、走塁面でも20盗塁をマークし、キャリア唯一となる30本塁打・20盗塁を達成した。
マカッチェンの勢いは2013年も止まらず、打率.317、21本塁打、84打点、27盗塁の好成績をマーク。この年はDRSがプラス3とセンター守備での貢献度も高く、rWARではリーグトップの7.8をマーク。
マカッチェンの活躍でパイレーツは94勝をあげ、チームとしては20年ぶりとなるポストシーズンに進出。リーグトップのWARを残したこととパイレーツの飛躍の原動力になったことが評価され、MVPにも輝いた。
マカッチェンは2016年以降、アベレージを残せなくなり、かつて名手と言われたセンター守備もリーグワーストクラスに低迷。それでもシーズン20本塁打前後をコンスタントに記録して、2024年には通算300本塁打のマイルストーンに到達した。
マカッチェンは2023年に古巣のパイレーツに復帰。誰もがパイレーツで現役を終えると確信していたが、チームの若返りを狙ったパイレーツフロントと現役続行を狙うマカッチェンサイドの意向が噛み合わず、2026年開幕前にレンジャーズに移籍。しかし、レンジャーズでは打率.192、1本塁打と全く打てず、5月27日にDFAされてしまった。
39歳という年齢を考えるとマカッチェンは今シーズン限りでの現役引退が濃厚。筆者を含めマカッチェンファンの最大の関心は、将来の殿堂入りの可能性。
マカッチェンの通算WARは51.9と殿堂入りラインの60には届いておらず、圧倒的と言える活躍を送っていたのは4シーズンとピークも短め。それだけを切り取ると殿堂入りは絶望的だが、マカッチェンは2000本安打・300本塁打・200盗塁に加えてOPS+120、WAR45以上も達成。これを達成しながら殿堂入りできていないのは5人だけであり、マカッチェン以外のメンバーは全員ドーピング疑惑をかけられたバッター*1。
この実績を鑑みるとマカッチェンは殿堂入りにふさわしいバッターであり、将来的にはクーパーズタウンにその名が刻まれる可能性が高そうだ。




*1:ボンズ、ソーサ、Aロッド、シェフィールド