ミゲル・カブレラ
MIA(2003-2007)-DET(2008-2023)
通算成績 2797試合 .306 3174安打 511本塁打 1881打点 40盗塁 fWAR68.8
獲得タイトル:MVP2回、首位打者4回、本塁打王2回、打点王2回、シルバースラッガー賞7回、ハンク・アーロン賞2回
2012年 161試合 .330 205安打 44本塁打 139打点 4盗塁 fWAR7.3
三冠王ミギー
殿堂入りが確実視される“最後の三冠王”。
カブレラは並外れたパワーと卓越したバットコントロールを兼ね備えた強打者で、MLB史上7人しかいない3000安打&500本塁打をクリア。
メジャー2年目の2004年からタイガース時代の2016年までの13シーズンは抑えることが不可能な最強打者として君臨。その間にシーズン30本塁打と打率3割越えをともに10回達成している。
2012年には打率.330、44本塁打、139打点で1967年のカール・ヤストレムスキー以来45年ぶりの三冠王を達成。続く2013年にはキャリアハイかつリーグトップの打率.348、リーグ2位の44本塁打、これまたリーグ2位の137打点とハイレベルな成績を残し、2年連続でMVPに輝いた。
2017年以降は年齢によるパワーダウンが顕著になり、契約最終年の2023年までの7シーズンで放った本塁打はわずか65本。膝の故障の影響でフルシーズンでの出場も困難になり、規定に到達できたのも3シーズンにとどまってしまった。
それでも全盛期の貯金のおかげで通算打率3割はなんとかキープ。カブレラはハンク・アーロン、ウィリー・メイズに続く通算打率3割、500本塁打、3000安打を達成したバッターになった。
カブレラはファーストベースでランナーと積極的に交流もといちょっかいを出すなどお茶目な選手として知られているが、アルコールが入ると暴れるタイプで警察沙汰のトラブルを何度も起こしている。
査定に関して
守備F
カブレラのバッティングセンスは天才と言っても過言でないレベルだった一方、守備センスはイマイチ。サード守備では常にDRSマイナスを叩き出し、2012年も改善が見られたとはいえ、DRSマイナス4と投手の足を引っ張ってしまった。
広角打法
カブレラは画像のようにあらゆる方向に長打を放つことができ、そのためかシフトの影響を受けることが少なかった。
インコースヒッター
画像は2012年のHot zoneだが、カブレラはかなりインコースを得意としており、全盛期はインコース打ちの達人として恐れられていた。
また、カブレラはキャリアを通して高めのボールを苦手としており、2017年以降に成績が急落したのはフライボール革命に対抗して、高めの速球を投げ込むピッチャーが増えたからとも考えられる。
対変化球◯
カブレラは落ちるボール(チェンジアップ系)に非常に強く、2012年のOffspeed打率は.353。翌年の2013年には.381と驚異的なアベレージを残している。