ウォーカー・ビューラー
LAD(2017-2022,2024)
通算成績 131登板 47勝22敗 防御率3.27 754奪三振 1ホールド fWAR15.0
獲得タイトル:特になし
2022年 33登板 16勝4敗 防御率2.47 212奪三振 fWAR5.6
ワールドシリーズ胴上げ投手
ドジャースが世界一を決めたワールドシリーズ第5戦の9回にマウンドに上がったのが今回作成したウォーカー・ビューラー。
ビューラーはマイナー時代から“ネクストバーランダー”と期待を集めた逸材。
メジャー実質1年目の2018年には137イニングで防御率2.62の好成績をマーク。続く2019年には規定投球回に到達し、防御率3.26とドジャースの次期エースの地位を確固たるものにした。
2021年にはカーショウに代わってエースとしてリーグ最多の33先発をこなし、チームトップの16勝、リーグ3位の防御率2.47をマークし、サイ・ヤング賞投票では4位にノミネートされた。
ここまでは完璧なキャリアでサイ・ヤング賞投手になるのも時間の問題と言われていたが、2022年シーズン途中で右肘を故障。当初は軽傷を装っていたが、実際は靭帯が切れており、自身2度目のトミー・ジョン手術を受けることになり、2023年もシーズン全休。
トミー・ジョン手術から復帰となった2024年は速球のスピードが90マイル前半と本調子とはかけ離れ、シーズンとしては防御率5.38とキャリアワーストの数字に終わった。
ポストシーズンでは初登板のパドレス戦で5回6失点とシーズン同様打ち込まれたが、2登板目のメッツ戦で4回無失点と2021年の快投を思い出させるピッチングを披露。続くワールドシリーズ3戦目では5回無失点とヤンキース打線を完璧に封じ込め、ここにきて完全復活の狼煙を上げた。
ワールドシリーズ第5戦では、本人の志願で9回のマウンドに上がり、パーフェクトリリーフで見事ワールドシリーズ胴上げ投手になった。
ビューラーは2024年オフにFAになったが、ドジャースからクオリファイングオファーの提示はなく、このままドジャース退団となりそう。
ビューラーはポストシーズンで完全復活を印象づけたが、シーズンの炎上を見ているとまだ信用できない部分もあり、おそらくオプトアウトつきの複数年契約でさらなる長期契約の足掛かりをつくるのではと予想されている。
球種はツーシーム、カットボール、スライダー、ドロップカーブ。
ビューラーは多彩な変化球を操ることで知られており、チェンジアップも投げられるが、今回はオミット。
査定に関して
勝ち運
2021年シーズン終了時点ではわずか13敗。これはキャリア100先発時点では最も少ない数字であり、当時は「負けないエース」としてドジャースファンから熱い信頼を勝ち取っていた。
立ち上がり◯
イニング別防御率を見ると初回が1.64、2回が1.36と立ち上がりには苦戦しないタイプ
ポーカーフェイス
ワールドシリーズで世界一になったタイミングで、多くのピッチャーは感情を爆発させるが、ビューラーはマウンドではにかんだだけ。
個人的にビューラーは普段のピッチングでも表情を崩さずに淡々と投げているイメージが強い。