ダルビッシュ有

日本ハム(2005-2011)-TEX(2012-2017)-LAD(2017)-CHC(2018-2020)-SD(2021-)
MLB通算成績 282登板 110勝88敗 防御率3.54 2007奪三振 fWAR35.7
獲得タイトル:最多勝利1回、最多奪三振1回
2020年 12登板 8勝3敗 防御率2.01 93奪三振 fWAR2.9
日本球界最高の投手
2007年から5シーズン連続で防御率1点台というすさまじい成績を残したNPB最強投手のひとり。
2011年オフにポスティングでレンジャーズに移籍するとルーキーイヤーから16勝をマーク。2年目にはMLBに完全に適応し、リーグ最多の277奪三振、リーグ4位の防御率2.83と圧巻の成績を残し、サイ・ヤング賞投票ではシャーザーに次ぐ2位に選ばれる大活躍。
トミー・ジョン手術から完全復帰となった2017年には途中移籍したドジャースで地区優勝&ワールドシリーズ進出を果たすも、アストロズサイン盗み問題の犠牲者となり、防御率21.60と大炎上。
同年オフに6年総額1億2600万ドルの契約でカブスに移籍。カブス時代の最初の2シーズンはらしくないピッチングが続いたが、コロナ禍で短縮シーズンtlなった2020年にキャリア最高のピッチングを披露。
2020年はカットボール中心のピッチングスタイルが効果的に決まり、リーグ最多の8勝をマーク。課題とされていたコントロール面でも与四球1.66とムダな四球をほとんど出さず、K/BBではキャリアハイとなる6.64をマーク。
サイ・ヤング賞投票では惜しくもバウアーに敗れたものの、fWARではダルビッシュが0.3ポイント上回っており、どちらが選ばれてもおかしくはない激戦だった。
2020年オフにカブスは再建に舵を切り、バッテリーを組んだビクター・カラティニ*1とともにパドレスに移籍。
2022年には自己最多タイとなる16勝、リーグトップとなる25QSという安定感抜群のピッチングを披露し、同年9月には日米通算3000奪三振という偉業を達成。
オフには2028年まで続く6年総額1億800万ドルの契約を結び話題となった。
ここ2シーズンは故障の影響でフルシーズンで先発ローテーションを回せてはいないものの、多彩な変化球を自由自在に操るピッチングは健在。2025年7月30日には黒田の記録を更新する日米通算204勝をマークしている。
球種はツーシーム、スライダー、カットボール、ナックルカーブ、SFF。
現在、スタットキャストでは2020年のダルビッシュの球種はスイーパー、スライダーという扱いだが、当時はスライダー、カットボールという扱い。今回は当時の分類を尊重し、上記のような球種設定に。
また、レンジャーズ時代のダルビッシュのカーブといえばスローカーブの印象が強いが、カブス時代に同僚のキンブレルからナックルカーブを伝授されたというエピソードもあり、カーブはナックルカーブとした。



査定に関して
クリックG
当初はクイックFでもいいかなと思っていたが、インタビューで「クイック(G)に関して、アメリカでたくさん盗塁されていた*2ので、そこは間違ってないと思います」と話していたのでGのままに。
奪三振
ダルビッシュはキャリア通算の奪三振率が10.5、2012年から2021年までの10シーズンは常に奪三振率10オーバー。最近は奪三振率インフレの影響で順位は落ちていそうだが、2023年の時点では1500奪三振以上を記録した投手の中では歴代5位の奪三振率を誇っていた。
球持ち◯
球持ちの良さをあらわす指標Extensionは基本的にMLB上位30%近辺に入っており、NPB時代から腕がイメージより遅れて出てくる(球持ちが良い)という評判だった模様。
力配分
2020年の打順別成績を見ると、画像のように

上位打線は抑えている一方、下位打線(7〜9番)には被打率.253、OPS.709と打たれてしまっていた。
Nishiのひとりごと
ダルビッシュは若手時代こそは例の喫煙問題などから“やんちゃ”なイメージが強かったが、最近はWBCで投手陣のまとめ役になるなど頼れるリーダー格の一面が強くなってきた印象。
パドレスとの契約期間を考えると、契約が切れたタイミングで現役引退を宣言してもおかしくはないが、個人的には最後は古巣の日本ハムで終えて欲しいですね。