ハンター・ブラウン

HOU(2022-)
通算成績 100登板 36勝31敗 防御率3.49 585奪三振 fWAR10.2
獲得タイトル:特になし
2025年 31登板 12勝9敗 防御率2.43 206奪三振 fWAR4.6
Next Verlander
元チームメイトのジャスティン・バーランダーを参考にした投球フォームから本家同様160キロを超える豪速球を投げ下ろす速球派右腕。
ブラウンはマイナー時代からトッププロスペクトランキングで70位台に入った逸材。事実上のルーキーイヤーとなる2023年には先発ローテーションを守り切り、11勝をマーク。しかし、防御率5.09とメジャーの洗礼を浴びる結果となった。
メジャー2年目からはツーシームを軸にした速球で押すピッチングスタイルがはまり、防御率3.49の好成績をマーク。右のブラウン、左のバルデスというアストロズのダブルエースの一角に成長した。
メジャー3年目の2025年は、速球系に多彩な変化球を織り交ぜるPitch Mixスタイルを取り入れ、リーグ2位の防御率2.43をマークする大活躍。かつてのエース、バーランダーに引けを取らないエースとしての実力を存分に見せつける1年となった。
球種はツーシーム、カットボール、ナックルカーブ、SFF。
ブラウンのチェンジアップは140キロ台前半をコンスタントに計測しており、今回はSFFで代用。
また、縦に大きく落ちるナックルカーブは被打率.150、Whiff率39%、Run Value+9と絶対的な決め球に進化。速球でカウントを優位に進め、カーブで空振りを奪うスタイルが見事に決まり、2025年は奪三振率10.0、キャリアハイとなる206三振をマークしている。



査定に関して
ノビB
ブラウンのフォーシームは被打率.182、Run Value+17と威力抜群。
荒れ球
2025年のブラウンの与四球率は2.77と、これだけ見ればコントロールも良さそうだが、BB%は平均レベル。
ブラウンは実際にはコントロールは荒れており、試合を見ていても、気づけばフルカウントになっているイメージ。
それゆえに6回までに100球近くを費やしてしまい、そのままマウンドを降りることが多く、平均イニング数では5.9とサイ・ヤング賞争いにおけるライバルのクロシェ(6.4)、スクーバル(6.3)と差をつけられてしまっている。
負け運
援護率自体は、3.7とまずまずだったが、これは後半戦に定期的に打線が爆発したからであり、前半戦は援護率1点台と好投が報われない場面が目立った。
Nishiのこぼれ話
サイ・ヤング賞争いでは、スクーバル、クロシェに次ぐ3位になることが濃厚。
ブラウンは2021年にトッププロスペクトランキングで100位以内に入っており、年俸調停前の選手。そのため、ブラウンが3位以内に入った場合、プロスペクト・プロモーション・インセンティブが発生し、アストロズにドラフトの追加指名権が付与されることになる。プロスペクトが枯渇しているアストロズにとっては嬉しいニュースになりそうだ。