タリク・スクーバル

DET(2020-)
通算成績 137登板 54勝39敗 防御率3.08 889奪三振 fWAR19.3
獲得タイトル:サイ・ヤング賞1回、最多勝利1回、最優秀防御率2回、最多奪三振1回
2025年 31登板 13勝6敗 防御率2.21 241奪三振 fWAR6.6
現役最高のサウスポー
最速165キロの豪速球、2年連続で与四球率1点台をマークした圧倒的なコマンド力、さらに球界最高クラスのチェンジアップの使い手と、まさに非のうちようのない完璧なピッチャー。
2025年も開幕からタイガースのエースとして君臨し、前半戦を終えた時点では、10勝、防御率2.23、153奪三振と2年連続での投手三冠も期待できる圧巻の成績をマーク。
後半戦に入ってからは打線の噛み合いもあり、勝ち星は伸び悩んだが、それでも8月19日のアストロズ戦で両リーグ最速で200奪三振に到達。ポストシーズンを優先すべくシーズン最終戦で登板回避したため、奪三振王のタイトルはクロシェに譲ったが、奪三振率11.1は昨年を上回るハイペースだった。
2025年はタイトルこそは、最優秀防御率だけだったが、WAR(6.6)、イニング数(195.1)、K/BB(7.3)などほとんどのスタッツは投手三冠に輝いた2024年を上回っており、2年続けてのサイ・ヤング賞受賞が有力視されている。
球種はツーシーム、スライダー、ナックルカーブ、サークルチェンジ。
スクーバルは2025年に入ってからチェンジアップの投球割合を昨年から4%増やし、全球種中トップとなる31%の割合で投じた。
スクーバルのチェンジアップは球界で最も打つのが難しいと言われ、今シーズンの被打率は.156、WhiffはMLB全投手の中で2番目に高い47%をマーク。Run Valueも+25と異次元の数字だった。
スクーバルのチェンジアップが魔球たる所以は、高いアームアングルからシームシフトウェイクを巧みに利用し、シンカー方向に大きく落ちることと、フォーシームとの球速差が約16キロ以上もあることが指摘されている。
ちなみに、元サイ・ヤング左腕ロビー・レイはオフにスクーバルから握りを教えてもらい、それが今シーズンの好成績に繋がったのだそう。



査定に関して
最速165キロ
スクーバルは5月25日のガーディアンズ戦で自己最速を更新する102.6マイル(165キロ)をマーク。165キロを叩き出したのは、なんと9回2アウトで、これは先発投手が9回以降に記録した史上最速のボールだった。
対ランナー×
2025年はランナー1塁の場面で、被打率.288、OPS.859となぜか打ち込まれてしまった。