ペドロ・マルティネス
LAD(1992-1993)–MON(1994-1997)–BOS(1998-2004)–NYM(2005-2008)–PHI(2009)
通算成績 476試合 219勝100敗 防御率2.93 3154奪三振 fWAR84.4
獲得タイトル:サイ・ヤング賞3回、最多勝利1回、最優秀防御率5回、最多奪三振3回
2000年 29試合 18勝6敗 防御率1.74 284奪三振 fWAR11.6
史上最高の投手
「MLBで歴代ナンバーワンの投手は?」という問いに対して多くのMLBファンが「通算ならランディ・ジョンソン、グレッグ・マダックス、ロジャー・クレメンス、トム・シーバー…etcいずれも甲乙つけ難い。ただ、単年ならペドロ・マルティネス!」と満場一致で答えるレベルの好投手。
史上最高のシーズンと謳われる2000年は18勝、リーグ1位の防御率1.74を記録し、満票でサイ・ヤング賞のタイトルを獲得。
防御率自体はマダックスが1994年に記録した1.53を上回っているものの、2000年はリーグ平均防御率が4.91と史上稀にみる打高低のシーズン。2位のクレメンスは防御率3.70という環境でこの成績をマークしたというのはマルティネスがどれだけ傑出していたのか如実に物語っている。
また、同年は歴代1位のERA+291、同1位の被打率.167、規定投球回以上では歴代1位となるWHIP0.74と先発投手にまつわる記録を次々と更新し、これらの数字は未だ破られていない。
2003年までは現役トップレベルの成績を残してきたが、2004年以降は球速の低下とともに成績も下降。メッツ移籍後は相次ぐ故障に悩まされ、通算勝利数は219勝にとどまった。
それでも全盛期のインパクトは絶大であり、2015年には得票率91%と圧倒的な支持を受け、有資格1年目で殿堂入りを果たしている。
現在はFOXスポーツの解説者として大活躍。大谷翔平のスプリット多投にいち早く警鐘を鳴らすなど、選手の状態を見抜くスキルはずば抜けており、理論的な解説スタイルも合間って絶大な人気を博している。
球種はツーシーム、カットボール、パワーカーブ、サークルチェンジ。
スクリューのような独特な変化するチェンジアップはオリ変で再現。
査定に関して
ドクターK
個人的はペドロといえばこれPart1
1999年にレッドソックスの球団記録となる313奪三振、奪三振率は13.2。2000年も11.8と驚異的な三振奪取能力を発揮している。
逃げ球
被本塁打率はリーグ1位の0.7。
内角攻め
ペドロいえばこれPart2
現役時代は「ヘッド・ハンター」の異名でも知られ、容赦なくビーンボールを投げる!
ペドロ曰く、「与死球のほとんどは狙って当てた」とのこと。恐ろしいで…。
全開
ペドロといえばこれPart3
ピンチになると別人のように投球に力が入るのがペドロの持ち味。ギアチェンジか悩みましたが、字面的に「全開」の方がペドロっぽいかな。
Nishiのひとりごと
ペドロの解説は本当に理論的なのでいつも勉強になります。
発音はドミニカ出身ということもあり、聞き取り辛いですが、AI翻訳機能などを駆使して聴いてみるのはいかがでしょうか。