スティーブン・ドリュー
ARI(2006-2012)-OAK(2012)-BOS(2013-2014)-NYY(2014-2015)-WSH(2016-2017)
通算成績 1268試合 .252 1109安打 123本塁打 524打点 41盗塁 fWAR14.8
獲得タイトル:特になし
2008年 152試合 .291 178安打 21本塁打 67打点 3盗塁 fWAR1.9
ドリュー三兄弟の末っ子
3人兄弟揃ってメジャーリーガーになったドリューブラザーズの末っ子。
ドリューブラザーズのすごいところは3人全員がドラフト1位指名で入団していること。スティーブンも2004年にダイヤモンドバックスに1位指名で入団すると、わずか2年でマイナーを卒業。
キャリアハイとなった2008年はチームのリードオフマンとして起用され、打率.291、21本塁打とショートでは上位クラスの打撃成績をマーク。
積極的な走塁も光り、ツーベースは40本、スリーベースヒットも11本を記録。これによりナ・リーグのショートとしては史上初の40二塁打・10三塁打・20本塁打を達成した最初の選手になった。
2013年には兄JDがプレーしたレッドソックスに移籍。シーズンを通してわずか8エラーと安定感抜群の守備を見せ、チームのワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。
順風満帆に見えたドリューのキャリアであったが、翌年の2014年にメンドーサライン*1を下回る深刻な打撃不振に…。2015年もメンドーサラインをギリギリ上回る打率.201と打力は回復することはなく、2017年をもって現役引退を表明している。
Nishiのこぼれ話
2008年のドリューの打撃成績とfWARがイマイチ釣り合っていないなぁと思う方に向けて補足をすると、この頃のドリューはエラーこそ14とショートとしては少なかったものの、DRSマイナス2、UZRマイナス15.9と守備での貢献度はイマイチ。
加えて、シーズンを通して選んだ四球は41で、出塁率が.333と若干寂しい数字になってしまったこともWARの伸び悩んだ一因と考えられる。
関連選手:兄
JD・ドリュー
*1:打率2割を下回っているのに起用されている選手を揶揄するメジャー用語。1970年代にパイレーツでプレーしたマリオ・メンドーサが語源であり、メンドーサは毎年打率2割きっかしをウロウロしていた