NishiのパワプロMLB査定ブログ

パワプロ2024で作ったMLB選手を公開していきます。

パワプロ2024 マリアーノ・リベラ 2005年 パワナンバー

マリアーノ・リベラ

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NYY(1995-2013)

 

通算成績 1115登板 82勝60敗 防御率2.21 1173奪三振 652セーブ 2ホールド fWAR39.1

獲得タイトル:最多セーブ3回、カム・バック賞1回

 

2005年 71登板 7勝4敗 防御率1.38 80奪三振 43セーブ fWAR2.9

 

史上最高のクローザー

MLB史上歴代最多の652セーブをマークしたヤンキースの絶対的守護神。

 

リベラといえば鋭く曲がるカットボール1球種のみを投げるピッチャーという印象が強いが、実はカットボールを投げ始めたのはメジャー3年目途中から。

 

1997年の6月にヤンキースのリリーフ投手のメンドーサとキャッチボールをしている際、ボールがカッター方向にナチュラル変化し、あまりの変化からこれは武器になると試合でも使い始めたところ案の定バッターは手も足も出ず、以後リベラはカッター1本で勝負するようになった。

 

リベラのカッターの恐ろしいところは使い始めた1997年からキャリアを終える2013年までの17シーズンで全く攻略されなかったこと。この魔球のおかけでリベラは膝の故障でほぼ全休となってしまった2012年以外の全てのシーズンで28セーブ以上、防御率3.15以下とずば抜けた安定感を誇った。

 

また、リベラはポストシーズンにも非常に強く、歴代最多の96試合に登板しながら、防御率はわずか0.70!セーブ数も歴代1位の42セーブを記録している。

 

同年限りでの現役引退を表明して臨んだ2013年も防御率2.11と絶対的守護神として君臨。同年はツインズから引退記念グッズとしてリベラにカッターで折れたバットで作った椅子をプレゼントされ、これにはリベラも苦笑い。

 

MLB歴代最多の652セーブ、歴代4位の1115登板、ライブボール以降で900イニング以上投げたピッチャーとしては歴代最高の防御率2.21、そしてステロイド時代にプレーしながらクリーンであり続けた姿勢が評価され、2019年には史上初の得票率100%で殿堂入り。

 

また、殿堂入り前の2014年には各リーグのNo.1リリーフピッチャーを表彰するマリアーノ・リベラ賞(ア・リーグ)、トレバー・ホフマン賞(ナ・リーグ)が設立されている。

 

現在はベースボールユナイテッドのアブダビ・ファルコンズの名誉GMとして活動中。

 

球種はツーシーム、カットボール。

リベラのカッターを再現すべくカットボールはオリ変を使用。カットボールをベースに変化量とスピードをマックスに、キレなども数段階アップさせている。

 

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査定に関して

驚異の切れ味

リベラのカッターはあまりの変化の鋭さから電動ノコギリと恐れられ、フォーシームと比較して20センチ以上も手元で曲がる魔球だったという。

 

重い球逃げ球ゴロピッチャー

リベラのカッターは芯を外すのに非常に長けた性能を誇っており、リベラのカッターで粉砕されたバットは数知れず。芯から外れたボールは基本的にゴロになり、ホームランを打たれることは滅多になかった。ちなみにリベラの被本塁打率は0.50、今回作成した2005年は0.23だった。

 

Nishiのこぼれ話

リベラのニックネームの一つに「サンドマン」というものがある。これはリベラが登場曲に空耳アワーの常連でお馴染みのメタリカの『エンター・サンドマン』を使用していたことにちなんでいる。

 

MLBもクローザーといえば、その登場曲が流れるとゲームエンドというイメージをわかせるピッチャーが何人か*1いるがリベラはまさにそのひとりだった。

 

関連選手:トレバー・ホフマン

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*1:トレバー・ホフマンのヘルズベルズ、エドウィン・ディアスのナルコ

パワプロ2024 ジョー・マウアー 2009年 パワナンバー

ジョー・マウアー

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MIN(2004-2018)

 

通算成績 1858試合 .306 2123安打 143本塁打 923打点 52盗塁 fWAR53.5

獲得タイトル:MVP1回、首位打者3回、シルバースラッガー賞5回、ゴールドグラブ賞3回

 

2009年 138試合 .365 191安打 28本塁打 96打点 4盗塁 fWAR8.3

 

ミネソタのレジェンド

生まれも育ちもチームもミネソタ州ミネアポリスという珍しい経歴で知られるツインズのフランチャイズプレイヤー。

 

学生時代は1度しか三振したことがないという噂が流れるほどのバッティングセンスで注目を集めた逸材で、2001年ドラフトでは全体1位指名でツインズに入団。

 

メジャー2年目の2005年に正捕手に定着すると、翌年の2006年には打率.347とキャッチャーとは思えないハイアベレージを記録し、首位打者のタイトルを獲得。

 

以降、MLBでも珍しいハイアベレージと高い守備力を両立したキャッチャーとしてキャリアを重ね、2009年には1901年以降にプレーしたキャッチャーとしては歴代最高の打率.365という驚異的なアベレージで自身3度目となる首位打者のタイトルを獲得。

 

同年は腎臓の病気で開幕から1ヶ月間も戦線を離れていたにも関わらず、その影響を微塵も感じさせないパフォーマンスで、本塁打でもキャリアハイの28本とパワーを発揮。オフにはシルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞に加え、MVP受賞と野手タイトルを総なめにした。

 

2014年からは前年に見られた脳震盪のような症状に配慮して、フルタイムでのファーストにコンバート。打撃により専念できる環境になったことで更なる好成績に期待がかかっていたが、同年からバッティングに精彩を欠くようになりキャリアは下降の一途を辿った。

 

それでも2017年には打率.305と全盛期に近いパフォーマンスを見せ、通算2000安打のマイルストーンにも到達。

 

2024年には資格取得1年目にして得票率76.1%と高い支持を得て、殿堂入りを実現。マウアーは21世紀にキャリアをスタートさせた選手としては初の殿堂入り選手であり、ドラフト全体1位指名の選手として殿堂入りを果たした4人目の選手となった*1

 

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*1:過去の全体1位指名から殿堂入りを果たした選手はケン・グリフィーJr.、チッパー・ジョーンズ、ハロルド・ベインズの3人

パワプロ2024 カート・シリング 2002年 パワナンバー

カート・シリング

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BAL(1988-1990)-HOU(1991)-PHI(1992-2000)-ARI(2000-2003)-BOS(2004-2007)

 

通算成績 569登板 216勝146敗 防御率3.46 3116奪三振 22セーブ fWAR79.8

獲得タイトル:最多勝利2回、最多奪三振2回、ロベルト・クレメンテ賞1回

 

2002年 36登板 23勝7敗 防御率3.23 316奪三振 fWAR9.3

 

世界一請負人

ポストシーズンで10勝以上挙げた投手としては歴代1位の勝率.846(11勝2敗)を誇る世界一請負人。

 

フィリーズ時代初期までは「パーティー・アニマル」という残念なニックネームの通り、力任せに投げる脳筋ピッチャーだったが、30代に入ってから独自の野手分析に基づくシフトを指示する頭脳派投手に変貌。

 

2000年に創設3年目のダイヤモンドバックスに加入。2001年にはリーグ最多の22勝をマークし、ランディ・ジョンソンとのダブルエース体制でチームを牽引。ポストシーズンでは6登板で防御率1.12と圧巻のピッチングでダイヤモンドバックスのワールドシリーズ制覇に大貢献した。

 

2002年にはランディ・ジョンソンと揃ってシーズン20勝、300奪三振をマーク。同年はランディ・ジョンソンが投手三冠に輝いたためサイ・ヤング賞を惜しくも逃す結果となったが、fWARではランディ・ジョンソンを上回る9.3をマークしている。

 

2004年からは敬愛するフランコーナ監督率いるレッドソックスでプレーし、リーグトップの21勝をマーク。ポストシーズンでは足首の手術の影響で血を流しながらも力投を続け、レッドソックスの1918年以来のワールドシリーズ制覇の原動力となった。

 

引退後はゲーム会社を立ち上げるも、経営者としての資金繰りの才能はなかったようで、2012年に会社は倒産。また、長年の噛みタバコがたたってか口腔ガンを発症し、壮絶な闘病生活を強いられることになった*1

 

シリングはrWAR、fWAR共に70オーバー、歴代17位(当時は15位)の通算3116奪三振、MLB歴代1位のK/BB4.38と圧巻の成績を残しながらも殿堂入りは叶わず。

 

記者からの支持を得られなかった理由としてはやたらと政治的主張が激しいことや、本人自身が自らを投票対象から外してくれと訴えたことが理由としてあげられている。

 

個人的には確かに思想は強めのタイプかもしれないが、ステロイドなどはいっさい使用しておらず、通算成績や残した実績からもベテランズ枠で殿堂入りすべき選手であると思っている。

 

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査定に関して

力配

シリングは最速156キロと一見速球派投手だが、状況に合わせて140キロ台前半の速球に切り替え、長いイニングを投げるための調整をしていた模様。

 

関連選手:最強のWエース

ランディ・ジョンソン

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*1:現在は寛解

パワプロ2024 ロイ・オズワルト 2005年 パワナンバー

ロイ・オズワルト

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HOU(2001-2010)-PHI(2010-2011)-TEX(2012)-COL(2013)

 

通算成績 365登板 163勝102敗 防御率3.36 1852奪三振 2ホールド fWAR52.6

獲得タイトル:最多勝利1回、最優秀防御率1回

 

2005年 35登板 20勝12敗 防御率2.94 184奪三振 fWAR6.1

 

Wizard of Os

ノビのある速球を武器に球団史上2位*1となる143勝をマークしたアストロズの絶対的エース。

 

ルーキーイヤーの2001年に14勝、防御率2.73の好成績を残すと、そこから8シーズン連続で二桁勝利&防御率3.54以下と安定感抜群のピッチングを披露。

 

特に2004年からは2年連続で20勝をマーク。2005年にはアンディ・ペティットとロジャー・クレメンスとのトリプルエース体制でアストロズを球団史上初のワールドシリーズ出場へ導いた。

 

全盛期のオズワルトは平均球速151キロと当時としてはトップクラスのスピードを誇る本格派投手であったが、フィリーズに移籍してからは速球のスピードが平均140キロ台後半にまで落ち、サークルチェンジを軸にした技巧派への転向を模索。

 

レンジャーズに移籍した2012年以降は思うようなピッチングが出来ず、本人も「エースとしてのピッチングが出来ないのであれば意味がない」と36歳にして現役引退をスパッと決断。

 

球種はツーシーム、スライダー、スローカーブ、サークルチェンジ。

 

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Nishiのこぼれ話

オズワルトといえば欠かせないエピソードが「感電したことで肩の痛みがなくなった!」という珍事件。

 

これは肩の痛みに悩まされていたマイナー時代の99年のこと。トラックのプラグを点検していた際に、誤って点火プラグに触ってしまいトラックの電流がオズワルトの流れ、その衝撃からトラックから放り出されたのだという。

 

幸いオズワルトに怪我はなく、それどころか電流のショックで肩の痛みも吹っ飛んでしまい、そこから肩の痛みに悩まされることなくメジャーへの階段を順調に歩んでいくこととなった。

*1:1位はジョー・ニークロの144勝

パワプロ2024 スコット・ローレン 2004年 パワナンバー

スコット・ローレン

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PHI(1996-2002)-STL(2002-2007)-TOR(2008-2009)-CIN(2009-2012)

 

通算成績 2038試合 .281 2077安打 316本塁打 1287打点 118盗塁 fWAR69.9

獲得タイトル:新人王、シルバースラッガー賞1回、ゴールドグラブ賞8回

 

2004年 142試合 .314 157安打 34本塁打 124打点 4盗塁 fWAR9.0

 

ホットコーナーの魔術師

MLB歴代サードの中でもトップクラスの守備力を誇る守備職人。

 

ローレンの守備がどれくらい上手かったというと、サード守備の名手で知られるブルックス・ロビンソンとマイク・シュミットの二人から「ローレンの方が上手い!」と太鼓判を押されるレベル。

 

ローレンの守備力は守備指標でも抜きん出ており、2004年にはサードとしては歴代最高となるDRSプラス30をマーク。通算でもプラス114とトップクラスの数値を叩き出している。

 

カージナルス時代は堅守に加え、ポストシーズンでの勝負強いバッティングも印象的。2004年のチャンピオンシップでは3本塁打、2006年のワールドシリーズでは第1戦でジャスティン・バーランダーからホームランを放ち、チームの世界一に大貢献した。

 

通算の安打数(2077)や本塁打数(316本)は一見殿堂入りクラスには届いていないが、通算のrWARでは歴代9位の70.1、fWARでも69.9と殿堂入りサードのロン・サント(rWAR70.5)と引けをとらない数字を積み上げており、有資格6年目に見事殿堂入りを果たしている。

 

ローレンの殿堂入りにより、通算の打撃成績が多少物足りなくともWARで殿堂入りラインの60を超えていれば殿堂入りの気運が高まり、ニコニコお散歩おじさんことアンドリュー・ジョーンズも順調に得票率を伸ばしている。

 

また、1970年代最強サードのグレイグ・ネトルズもタイプとしてはローレンに近く、rWAR67.9、fWAR65.7と殿堂入りラインを超えているためベテランズ枠で殿堂入りする可能性が出てきている。

 

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査定に関して

チャンスB

2004年は得点圏打率.358、OPS1.177とクラッチヒッターぶりを発揮。

 

対左B

2004年の左右別成績を見ると

・対右投手:.302、OPS.958

・対左投手:.371、OPS1.210

と左投手に圧倒的な強さを見せつけた。

 

魔術師

歴代最高のサード守備を讃えて。

 

満塁男

2004年はフルベースのシチュエーションで打率.583、OPS1.455と大暴れ。

パワプロ2024 エイドリアン・ベルトレ 2004年 パワナンバー

エイドリアン・ベルトレ

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LAD(1998-2004)-SEA(2005-2009)-BOS(2010)-TEX(2011-2018)

 

通算成績 2933試合 .286 3166安打 477本塁打 1707打点 121盗塁 fWAR83.5

獲得タイトル:最多本塁打1回、シルバースラッガー賞4回、ゴールドグラブ賞5回

 

2004年 156試合 .334 200安打 48本塁打 121打点 7盗塁 fWAR9.7

 

2000年代最強サードのひとり

サードとしてはMLB歴代4位のrWAR93.5*1を積み上げた史上最高の三塁手のひとり。

 

ベルトレは1998年に19歳の若さでメジャーデビューした逸材で、2004年にはリーグトップの48本塁打を放ち、シルバースラッガー賞、MVP投票でもバリー・ボンズに次ぐ2位と大ブレイク。

 

マリナーズ時代はセーフコフィールドの洗礼を受け、期待外れのシーズンが続いたが、2010年にレッドソックスに加入すると打率.321、28本塁打とパワーが蘇り、5年8000万ドルの好契約でレンジャーズに移籍。

 

ベルトレの全盛期はレンジャーズ時代。レンジャーズでの8年間でrWAR41.1を積み上げ、2度のシルバースラッガー賞、3度のゴールドグラブ賞、3回のオールスター選出と30代半ばとは思えないパフォーマンスを披露。2017年にはMLB史上31人目、ドミニカ出身選手としては初となる3000本安打を成し遂げている。

 

2024年には得票率95.1%と圧倒的な支持を得て、資格取得1年目で殿堂入り。現在はベースボールユナイテッドのカラチ・モナークスの名誉GMとして、中東での野球普及活動に勤しんでいる。

 

ベルトレは顔つきこそは強面だが、フットワークの軽さと面倒見の良さには定評があり、ドミニカ出身のアルバート・プホルスが700本塁打を打った試合では誰よりも先にプホルスの元に駆けつけ話題になった。

 

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査定に関して

守備A

ベルトレは卓越したサード守備で知られ、通算でのDRSは歴代1位の200を記録。今回作成した2004年もプラス22と圧巻の数値を叩き出していた。

元チームメイトのイチロー曰く、「彼は守備が上手いからここまでキャリアを続けられた」とのこと。

 

広角打法

ベルトレは逆方向にも長打を飛ばせることに定評があり、2004年はライト方向に12本塁打をマークしている。

 

固め打ち

2004年は17回の猛打賞を記録。

 

初球◯

ベルトレは初球からガンガン振ってくるスタイルで知られ、2004年は初球打率.421、ゼロストライク打率.463をマークしている。

 

マルチ弾

2004年は7回のマルチ本塁打を記録。

 

サヨナラ男

2004年は7月23日のパドレス戦と8月20日のブレーブス戦での2試合でサヨナラ本塁打を放っている。

 

悪球打ち

ベルトレの代名詞と言えるのが、膝立ちでのホームラン。

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ベルトレはホームランに出来るゾーンが非常に広く、ボールゾーンに落ちる変化球はこの膝立ちでスタンドに弾き飛ばしている。なお、ベルトレ自身のゾーンが広すぎるが故に三振も少ないが四球も少なく、キャリアを通しての出塁率は.339と打率の割には高くない。

 

Nishiのひとりごと

ベルトレは頭を触られるとイラつく習性があり、それを逆手にとったチームメイトのエルビス・アンドラスは事あるごとにベルトレの頭をタッチ。

 

レンジャーズ時代はアンドラスがベルトレの頭を触る→ベルトレがアンドラスに対してブチキレるというパフォーマンスで球場を沸かせ、2010年代のMLB珍プレー集動画では一動画につき必ずベルトレの怒りのパフォーマンスが収録されていた。

 

関連選手:ベルトレの愉快な仲間たち

同郷の親友 アルバート・プホルス

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マリナーズ時代のチームメイト フェリックス・ヘルナンデス

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レンジャーズ時代のチームメイト エルビス・アンドラス

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*1:fWARでは7位

パワプロ2024 アロルディス・チャップマン 2016年 パワナンバー

アロルディス・チャップマン

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CIN(2010-2015)-NYY(2016)-CHC(2016)-NYY(2017-2022)-KC(2023)-TEX(2023)-PIT(2024)-BOS(2025-)

 

通算成績 796登板 55勝45敗 防御率2.63 1246奪三振 335セーブ 63ホールド fWAR23.0

獲得タイトル:マリアーノ・リベラ賞1回

 

2016年 59登板 4勝1敗 防御率1.55 90奪三振 36セーブ fWAR2.7

 

ザ・ミサイル

レッズ時代の2010年9月24日のパドレス戦でMLB歴代最速となる169キロを記録した球史に残る剛腕リリーバー。

 

チャップマンは常時100マイルの豪速球を武器に2012年からレッズのクローザーに就任。細かい制球に苦しむことはあっても球威で捩じ伏せるスタイルで同年から5シーズン連続で30セーブ以上をクリア。

 

チャップマンにとって最高のシーズンとなったのは2016年。同年は開幕前に恋人にチャカをぶっ放し、開幕から30試合の出場停止処分を受けるも、復帰後はべタンセス→ミラー→チャップマンの通称“ノーラン・DMC”トリオの勝利の方程式で打者を制圧。

 

同年チャップマンが所属していたヤンキースは再建期にあったことから、トレードデッドラインでグレイバー・トーレスとのトレードでカブスに移籍。移籍先のカブスでもクローザーを務め、防御率1.01の好成績をマークした。

 

プレーオフでもチャップマンは13登板とフル回転。ワールドシリーズ最終戦では同点弾を打たれてしまうも、10回にゾブリストが決勝打を放ったことでチャップマンがワールドシリーズ優勝投手に輝いている。

 

同年オフにはクローザーとしては当時の歴代最高額となる5年8600万ドルでヤンキースに復帰。2度目のヤンキース時代は平均球速が100マイルを割ってしまい*1、2022年のポストシーズンではロースター外にされてしまうなど苦しい展開が目立った。

 

2023年以降は主にセットアッパーとしてチームを転々。成績こそは2年続けて防御率3点台と全盛期と比較すればイマイチだったが、自慢のスピードはまだまだ健在。

 

パイレーツ時代の2024年には36歳と普通のピッチャーであれば、衰えが顕著になる年齢にも関わらず169キロをマーク。これは同年ではベン・ジョイスの169.8キロに次ぐ2位のスピードであった。

 

球種はスラーブ、サークルチェンジ。


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査定に関して

奪三振

2016年の奪三振率は13.96!今思えばドクターKの金特をつけても良かったなと。

 

球速安定

2016年の平均球速は全投手1位の101.1マイル(163キロ)!
全盛期のチャップマンはあまりの突出度ゆえ、MLBの球速ランキングでチャップマンフィルターが設けられるほど。

 

威圧感

チャップマンはボールをリリースした後に、仁王立ちのような姿勢をとるのが特徴で見た目的にも威圧感抜群。あと、2016年はセーブ成功率92%と非常に優秀で、チャップマンがマウンドに上がった時点でゲーム終了の確定演出になっていた。

*1:それでも158キロ超をマーク

パワプロ2024 クレイグ・キンブレル 2012年 パワナンバー

クレイグ・キンブレル

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ATL(2010-2014)-SD(2015)-BOS(2018)-CHC(2019-2021)-CWS(2021)-LAD(2022)-PHI(2023)-BAL(2024)

 

通算成績 837登板 56勝47敗 防御率2.59 1265奪三振 440セーブ 26ホールド fWAR21.5

獲得タイトル:最多セーブ4回、トレバー・ホフマン賞1回、マリアーノ・リベラ賞1回、新人王

 

2012年 63登板 3勝1敗 防御率1.01 116奪三振 42セーブ fWAR3.1

 

ダーティー・クレイグ

MLB歴代5位、現役投手としては2位となる通算440セーブをあげた2010年代最強クローザー。

 

全盛期の2010年代は最速163キロ、平均157キロ超の豪速球と鋭く曲がるナックルカーブの2球種だけで打者を制圧。

 

ブレーブス時代はクローザーに定着した2012年から4シーズン連続でナ・リーグ最多セーブを記録。その間の防御率は驚異の1.48とまさに難攻不落の絶対的守護神として恐れられた。

 

レッドソックス時代の2017年には防御率1.43、奪三振率16.4をマークするなど支配力は変わらなかったが、2019年以降は炎上する場面が目立ち、リリーフが手薄なチームを転々。

 

オリオールズのクローザーとして開幕を迎えた2024年は前半戦こそ防御率2.80とまずまずの成績だったが、後半戦に入ってからは18登板で防御率10.59と大炎上し、9月24日にはシーズン終了を待たずしてDFAされてしまった。

 

現在はFAだが、2024年の防御率5.33という成績もあり、これと言って契約の噂はなし。おそらく3月中にはリリーフに不安があるチームからマイナー契約のオファーがかかるはずだが…。

 

キンブレルが2018年以降に成績を大きく落とした原因としては、若干の球速の低下と投手の平均球速がどんどんインフレした結果、キンブレルの速球の優位性が失われ、とんでもなく速いピッチャーから平均レベルのピッチャーに成り下がってしまったことが考えられる。

 

球種はナックルカーブ。

キンブレルのナックルカーブは変化そのものはスラーブに近いが、本人はナックルカーブと言い張っており、握りもナックルカーブそのもの。今回は画像のようにスラーブをベースに角度などを一部調整したオリ変で再現している。

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キンブレルのナックルカーブは球界最高の切れ味を誇り、全盛期のブレーブス時代は被打率.127を越えることはなかった。


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査定に関して

怪童

全盛期のキンブレルのフォーシームは元阪神の藤川選手みたく浮き上がる、いわゆる“ライジング・ファストボール”のような軌道を描く。筆者がMLBを本格的に見始めた頃がちょうどキンブレルの全盛期で、ハイライトなどで「こんなピッチャーがいるのか」と度肝を抜かれたことは今でも鮮明に覚えている。

ちなみに今回作成した2012年のフォーシームの被打率は.124でまさに手も足も出ない魔球だった。

 

ドクターK

キンブレルを語るうえで欠かせないのが三振奪取能力の高さ。

キャリアを通しての奪三振率は14.1、2012年は当時のリリーバーとしてのメジャー記録である奪三振率16.7をマークしている。

 

威圧感

ブレーブス時代のキンブレルはまさに威圧感の青特に相応しい支配的なピッチング。2012年はFIPで0.78と訳の分からない数字を叩き出している。

 

球速安定

 2012年の平均球速は157キロ。今でこそリリーフ投手としては珍しくない数字だが、当時リリーフでも平均155キロを越えるピッチャーは数少なく、それこそ50イニング以上投げたピッチャーでは上にケルビン・へレーラ、アロルディス・チャップマンの2人しかいなかった。

パワプロ2024 ヘスス・ルザード 2023年 パワナンバー

ヘスス・ルザード

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OAK(2019-2021)-MIA(2021-2024)-PHI(2025-)

 

通算成績 105登板 26勝34敗 防御率4.29 559奪三振 2セーブ 2ホールド fWAR7.7

獲得タイトル:特になし

 

2023年 32登板 10勝10敗 防御率3.58 208奪三振 fWAR3.8

 

リザードキング

MLB史上初のペルー出身選手*1

 

アスレティックス時代は同じくサウスポーのAJ・パックと共にチームの柱となるトッププロスペクトとして高い期待を寄せられていた逸材。

 

ところがアスレティックスではなかなか芽が出ず、プロスペクトとしてのバリューが下がることを恐れたこともあり、2021年にスターリング・マルテとのトレードでマーリンズに移籍。

 

マーリンズに加入してからはトッププロスペクトとしての片鱗を発揮し始め、2023年には初の規定投球回に到達。32先発でリーグ9位の防御率3.58、リーグ6位の奪三振率10.48の好成績を残した。

 

本格開花が期待された2024年は腰の故障の影響でピッチングに精彩を欠き防御率5.00と大炎上。オフにはバリューがこれより下がることを恐れたマーリンズ首脳陣がルザードをトレードに出すことを決断し、2024年オフにプロスペクト2人との交換でフィリーズに移籍した。

 

ルザードの加入によりフィリーズ先発陣はウィーラー、ノラ、サンチェス、スアレスとドジャースやヤンキースに匹敵するクラスの陣営に。

 

フィリーズには阪神の青柳もマイナー契約で加わっているが、このメンバーを差し置いて先発ローテーションに入るのは茨の道なのは明白だ。

 

球種はツーシーム、スラーブ、チェンジアップ。

 

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査定に関して

打球反応◯

ルザードはゴールドグラブ賞などのタイトルには縁がないものの、フィールディングはめちゃくちゃ上手い。2023年にはDRSプラス7とフィールディング・アワード・バイブル賞級の数字を残している。

 

Nishiのひとりごと

ルザードとセットで注目されたAJ・パックもMLBでは一時期クローザーを務めるなどプロスペクトの片鱗を見せるも絶対的な守護神にはなれず、ルザードと同じく伸び悩んでいる印象。

*1:ルザードがペルーに住んでいたのは1歳の頃までで、その後はアメリカに移住している

パワプロ2024 レンジャー・スアレス 2024年 パワナンバー

レンジャー・スアレス

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PHI(2018-)

 

通算成績 161登板 41勝29敗 防御率3.42 554奪三振 4セーブ 7ホールド fWAR11.4

獲得タイトル:特になし

 

2024年 27登板 12勝8敗 防御率3.46 145奪三振 fWAR3.5

 

フィラデルフィアのMr.オクトーバー

2021年に106イニングで防御率1.36、rWAR5.6と驚異的な成績を残したことが記憶に新しいフィリーズの先発左腕。

 

2022、23年は2年連続で125イニング以上とローテーション投手としての最低限の役割こそは果たしたが、本格開花には至らずにいた。

 

2024年は5月までで9勝1敗、防御率1.75と開幕から最高のロケットスタートを決め、サイ・ヤング賞有力候補として注目を集めたが、後半戦は防御率5.65と大失速。シーズンを通してみれば2022年並みの成績に落ち着いてしまった。

 

スアレスはポストシーズンにめちゃくちゃ強いことでも有名。ポストシーズンの通算防御率は驚異の1.43をマークしている。

 

スアレスは順調にいけば2025年オフにFAになる予定。先発投手の価値が高騰していることを鑑みるとスアレスクラスのピッチャーでも総額8千万ドルを超える争奪戦が予想される。

 

球種はツーシーム、カーブ、サークルチェンジ。

 

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査定に関して

真っスラ

スアレスはカットボールもレパートリーに加えており、2024年も投球割合12%と高頻度で投げていた。当初は総変を抑えて4球種にしようか悩んでいたが、画像のようにスアレスのフォーシームはかなりカッター方向に変化しており、今回は真っスラでカットボールを代用。

パワプロ2024 クリストファー・サンチェス 2024年 パワナンバー

クリストファー・サンチェス

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PHI(2021-)

 

通算成績 72登板 17勝16敗 防御率3.70 297奪三振 1セーブ 2ホールド fWAR6.6

獲得タイトル:特になし

 

2024年 31登板 11勝9敗 防御率3.32 153奪三振 fWAR4.7

 

2025年ナ・リーグ サイ・ヤング賞争いのダークホース

高速シンカーでゴロアウトの山を築く左のグラウンドボーラー。

 

メジャー3年目の2023年に18先発で防御率3.44とブレイクの兆しを見せると、開幕から先発ローテーションに入った2024年はリーグ7位、チーム2位のの防御率3.32と期待に応える大活躍。

 

サンチェスは最速158キロと速球派でありながら、与四球率2.20とコントロールも優秀。ハードシンカーを低めに集めるピッチングでMLB上位5%に入るゴロ率58.3%を記録し、バレルやハードヒットなど長打を防ぐ指標もメジャー上位クラスの数字だった。

 

Fangraphsの2025年の成績予想でも概ね防御率3点台中盤とポジティブな数字が出ており、サンチェスをナ・リーグのサイ・ヤング賞候補に推す有識者も少なくはない。

 

球種はツーシーム、Vスライダー、サークルチェンジ。

決め球のサークルチェンジは平均よりも大きく落ちる魔球。被打率も.177、Run Valueプラス18と指標上でもその威力がよく分かる。

 

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査定に関して

球持ち◯

2024年のExtensionはMLB上位11%の高水準。

 

ナチュラルシュート

サンチェスはフォーシームを一切投げないフルタイムのシンカーボーラー。

パワプロ2024 ザック・ウィーラー 2024年 パワナンバー

ザック・ウィーラー

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NYM(2013-2014,2017-2019)-PHI(2020-)

 

通算成績 259登板 103勝70敗 防御率3.34 1625奪三振 fWAR37.2

獲得タイトル:最多奪三振1回、ゴールドグラブ賞1回

 

2024年 32登板 16勝7敗 防御率2.57 224奪三振 fWAR5.4

 

2020年代No.1ピッチャー

2019年オフに5年1億1800万ドルでフィリーズに加入してから、毎年エース級の活躍を続ける現役最強投手のひとり。

 

メッツ時代は速球のスピードは魅力的だが安定感は今ひとつの先発3番手クラスの評価だったが、フィリーズ加入後は多彩な変化球と抜群のコントロールで試合を確実につくる頼れるエースに成長。

 

2024年はタイトルこそ縁がなかったもののキャリアハイかつリーグ2位のとなる16勝・防御率2.57をマーク。オフにはサイ・ヤング賞争いで2021年ぶりとなる2位にノミネートされた。

 

ウィーラーは2024年開幕前にフィリーズと3年1億2600万ドルで契約延長を交わしており、チームメイトのハーパーも「球界最高の投手が4000万ドルとしっかり評価されていて嬉しい」と太鼓判を押している。

 

34歳とベテランの域にウィーラーは差し掛かっているが、投球術は年々向上しており、フィリーズとの契約が終わる2027年まではMLBトップレベルの先発右腕として君臨しそうだ。

 

球種はツーシーム、スライダー、カーブ、SFF。

ウィーラーはカットボールも投げるが流石に5球種は強すぎるので今回はオミット。

また、ウィーラーのスライダーは2022年ごろまではいわゆるスラッターと呼ばれるスピード重視のボールだったが2023年からは横変化の大きいスイーパータイプにシフトチェンジしている。

 

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査定に関して

ノビA

ウィーラーのフォーシームは2024年のRun Valueがプラス16と現役選手では最高クラスの高評価。

また、ツーシーム(シンカー)もRun Valueプラス18とこちらも最高クラス。2024年のFastball Run Valueプラス33は全投手中1位ととにかく質の高い速球を操っていることがよく分かる。

 

球持ち◯

Extensionは計測がスタートした2017年から常にMLBトップレベルで、2024年もMLB上位4%に入っていた。ザック・ウィーラーが通算成績で殿堂入りクラスの成績を残した暁には金特のディレイドアームをつけていいかも。

 

立ち上がり◯

2024年の初回防御率は1.12と立ち上がりに躓くことはなかった。

 

調子安定

ウィーラーは2020年から3シーズン連続で防御率2点台。防御率3.61に終わった2023年もfWARではナ・リーグ先発投手ではトップの5.9、2024年も上記のような好成績とフィリーズに入団してから常にエース級の活躍を続けている。

 

Nishiのひとりごと

ウィーラーが2019年に結んだ5年1億1800万ドルの契約は当初、筆者も含め多くのMLB有識者が高すぎるのではと訝しんでいたが、蓋を開けてみればむしろ安すぎるといって良いレベルの契約内容に。

 

個人的にもFA投手の契約としては2014年オフにナショナルズと7年契約を結んだマックス・シャーザーに次ぐ大成功例になったのではと思っている。

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