マリアーノ・リベラ
NYY(1995-2013)
通算成績 1115登板 82勝60敗 防御率2.21 1173奪三振 652セーブ 2ホールド fWAR39.1
獲得タイトル:最多セーブ3回、カム・バック賞1回
2005年 71登板 7勝4敗 防御率1.38 80奪三振 43セーブ fWAR2.9
史上最高のクローザー
MLB史上歴代最多の652セーブをマークしたヤンキースの絶対的守護神。
リベラといえば鋭く曲がるカットボール1球種のみを投げるピッチャーという印象が強いが、実はカットボールを投げ始めたのはメジャー3年目途中から。
1997年の6月にヤンキースのリリーフ投手のメンドーサとキャッチボールをしている際、ボールがカッター方向にナチュラル変化し、あまりの変化からこれは武器になると試合でも使い始めたところ案の定バッターは手も足も出ず、以後リベラはカッター1本で勝負するようになった。
リベラのカッターの恐ろしいところは使い始めた1997年からキャリアを終える2013年までの17シーズンで全く攻略されなかったこと。この魔球のおかけでリベラは膝の故障でほぼ全休となってしまった2012年以外の全てのシーズンで28セーブ以上、防御率3.15以下とずば抜けた安定感を誇った。
また、リベラはポストシーズンにも非常に強く、歴代最多の96試合に登板しながら、防御率はわずか0.70!セーブ数も歴代1位の42セーブを記録している。
同年限りでの現役引退を表明して臨んだ2013年も防御率2.11と絶対的守護神として君臨。同年はツインズから引退記念グッズとしてリベラにカッターで折れたバットで作った椅子をプレゼントされ、これにはリベラも苦笑い。
MLB歴代最多の652セーブ、歴代4位の1115登板、ライブボール以降で900イニング以上投げたピッチャーとしては歴代最高の防御率2.21、そしてステロイド時代にプレーしながらクリーンであり続けた姿勢が評価され、2019年には史上初の得票率100%で殿堂入り。
また、殿堂入り前の2014年には各リーグのNo.1リリーフピッチャーを表彰するマリアーノ・リベラ賞(ア・リーグ)、トレバー・ホフマン賞(ナ・リーグ)が設立されている。
現在はベースボールユナイテッドのアブダビ・ファルコンズの名誉GMとして活動中。
球種はツーシーム、カットボール。
リベラのカッターを再現すべくカットボールはオリ変を使用。カットボールをベースに変化量とスピードをマックスに、キレなども数段階アップさせている。
査定に関して
驚異の切れ味
リベラのカッターはあまりの変化の鋭さから電動ノコギリと恐れられ、フォーシームと比較して20センチ以上も手元で曲がる魔球だったという。
重い球・逃げ球・ゴロピッチャー
リベラのカッターは芯を外すのに非常に長けた性能を誇っており、リベラのカッターで粉砕されたバットは数知れず。芯から外れたボールは基本的にゴロになり、ホームランを打たれることは滅多になかった。ちなみにリベラの被本塁打率は0.50、今回作成した2005年は0.23だった。
Nishiのこぼれ話
リベラのニックネームの一つに「サンドマン」というものがある。これはリベラが登場曲に空耳アワーの常連でお馴染みのメタリカの『エンター・サンドマン』を使用していたことにちなんでいる。
MLBもクローザーといえば、その登場曲が流れるとゲームエンドというイメージをわかせるピッチャーが何人か*1いるがリベラはまさにそのひとりだった。
関連選手:トレバー・ホフマン
*1:トレバー・ホフマンのヘルズベルズ、エドウィン・ディアスのナルコ